ブラジル南部で記録的な大雨が2024年4月末から続き、大規模な洪水が発生しました。
この災害で死者は149人、行方不明者は108人に達し、『ブラジル史上最悪の水害』とされています。
- ブラジル2024洪水で日本の影響は？
- 鶏肉やコーヒーは値上げ対象？
今回はこれらについてお話していきます。
家計に与える影響について知りたい人や、どんな食品が値上げするのかについて知りたい人の参考になります！
ブラジル2024洪水で日本の影響は？
2024年4月末から、ブラジル南部のリオグランデ・ド・スール州で続いた豪雨による洪水は、ブラジル史上類を見ない水害となりました。
この洪水で200万人以上が被災し、60万人が避難しました。
道路や橋が壊れ、都市全体が孤立。ポルトアレグレの主要空港が閉鎖され、多くの人々が水や電気を得られない状況です。
この洪水は、ブラジルの農畜産業に大きな影響を与え、特に鶏肉、オレンジジュース、コーヒーなどの主要な輸出品目に大きな打撃を与えました。
財務省は、これらの価格が次の2カ月で急激に上昇するのは避けられないと述べましたが、その後は供給の正常化に伴い、大部分が落ち着く見込みと話しています
（参照元：ロイター）
値上げ対象になる食品は？
日本に影響があるブラジルの主要な輸出品目について詳しく解説していきます。
鶏肉
日本に輸入される鶏肉の65.1%がブラジル産です。
＞＞農林水産省 農林水産物輸出入概況 ２０２３年（令和５年）
被害をうけたリオグランデ・ド・スル州はブラジル全体の鶏肉生産の約13%を担っており、洪水の影響で多くの家畜が溺死し、一部の工場が閉鎖されています。
これにより、将来的には供給が減少し、家畜の輸送が困難になる可能性があり、市場の売買活動が停滞する見込みです。
＞＞参照元：高橋寛 ジャーナリストnote
今後は供給量が減る見込みなので、日本では価格が上がることは避けられないと考えられています。
オレンジジュース
日本では、オレンジ果汁の約60%がブラジルから輸入されています。
洪水が起きる前にも、オレンジの不作が続き、日本の企業でも販売休止になっていました。
- 近年、ブラジルでは大雨や干ばつなどの異常気象が続いており、これがオレンジの収穫に深刻な影響を与えています。
- 特に2022年と2023年には、アメリカでもハリケーンによるオレンジ不足が発生し、ブラジル産オレンジの需要が急増しました。
- ブラジルでは「カンキツグリーニング病」という柑橘類の木が枯れる病気が広がり、オレンジの生産量がさらに減少しています。
これらの要因が重なった結果、ブラジルのオレンジ果汁の在庫が著しく減少し、世界への輸出量も大幅に減りました。
2021年には既にブラジルからの輸入量が大幅に減少したため、日本の在庫も減少していき、日本の企業は2022年と2023年は何とか製造を続けてきましたが、現在では在庫が枯渇しています。
この状況により、オレンジジュースの価格が上昇し、一部の製品では販売休止に追い込まれる事態となっています。
ブラジル大規模洪水の影響でさらに供給が滞り、オレンジジュースの価格が上がる可能性があります。
さらに、ブラジルが世界のオレンジ果汁供給の75%を占めているため、世界的な不足が懸念されるます。
コーヒー
日本では、コーヒー豆の33.2%がブラジルから輸入されています。
＞＞農林水産省 農林水産物輸出入概況 ２０２３年（令和５年）
しかし、洪水に加えて、2023年の秋から2024年の春にかけて続いた猛暑や干ばつの影響が深刻化しています。
その結果、コーヒー豆の価格が上昇し、日本の大手コーヒーメーカーは2024年4月にインスタントコーヒーの価格を約2割引き上げました。
大豆
大豆はブラジルの主要な輸出品目の一つであり、全体の17.9%を占めています。
＞＞農林水産省 農林水産物輸出入概況 ２０２３年（令和５年）
洪水の影響で生産量が減少すると予測されており、その結果、大豆油の価格が上昇する可能性もあります。
ブラジル2024洪水で日本の影響のまとめ
今回は、ブラジル2024洪水で日本の影響は？鶏肉やコーヒーは値上げ対象？についてお話しました
日本はブラジルから輸入している食肉や食品が多く存在するため、日本の影響は大きいものとなります
物価高騰が家計に与える負担は大きく、子供がいる家庭などは特に心配になります
お米の高騰についても先日話題になったばかりでもあります
＞＞お米が2024に価格が高騰している理由は？
価格が早く落ち着いてくれることを願いつつも、工夫した生活が必要ですね・・・
最後まで読んでいただき、ありがとうございました！
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